障害者アートとは何か?

障害者アートの主な分野とジャンル・種類について

障害者アートの定義について

障害者アート」 (障がい者アート) という言葉を聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。

一般的に障害者アート (障がい者アート)とは、身体または心身に障害のある人が制作した芸術的な作品のことを指します。「障害者アート」の「障害者」とは「障がい者」とも表記し、身体的な障害または知的・精神的な障害のある人など、日常生活や社会生活を継続的に行うのが困難な方や、制限を受けている人です。

それでは障害者アートにおける分野やジャンルには、どのようなものがあるのでしょうか。芸術的な作品という観点から見れば演劇・ダンス・絵画・音楽などのジャンルがありますが、障害者アートの場合は主に絵画のことを指すのが一般的です。

絵画の種類は大きく7種類に区分され、自然の風景を描いた風景画、植物や動物を描いた博物画、歴史的な出来事や物語などを題材にして描いた歴史画、人々の日常的な生活を題材とした風俗画、宗教関連を題材さして描いた宗教画、人工的な物や自然の物など動かない物を題材として描いた静物画があります。

近年は次々に新しい障害者アートの魅力的な作品が生み出されており、販売されるケースも多く、購入を希望する人も増えています。

絵画以外のアートの種類について

障害者アートでは絵画だけではなく、さまざまな芸術作品が次々に登場しています。アートの分野は実に幅広く、絵画以外ではオブジェ・工芸・彫刻・建造物などがあります。

アートに関する表現の種類はコンセプチュアル・アート、ポップアート、ネオポップアート、ミニマルアート、インスタレーションなどがあります。コンセプチュアル・アートとは1960年代から70年代に海外諸国に広められたアートで、従来の視覚的な要素の強い芸術ではなく、ポリシーやコンセプトを重視して制作された芸術作品です。

なんらかのメッセージが芸術作品に込められており、社会に対しての批判や風刺がこれに含まれるケースもあります。ポップアートとは宣伝広告を目的として作られるものも多く、Tシャツやバッグなどのデザインとして用いられることもあります。

インスタレーションとは従来の手法にとらわれることなく、特定の場所や空間をひとつの芸術的な作品として表現するものです。

色彩やデザインなどの視覚に加え、音の響きや光の加減、鑑賞する人々がその場で体感する五感にこだわったアートです。